2023年06月09日
外出プログラムで『どうする家康』展に行ってきました!
「本物に触れる」という企画で、三越前の三井記念美術館で『どうする家康』展を観てきました。
NHK大河ドラマにちなんでの展覧会でしたが、家康が着ていた金色の甲冑(かっちゅう)『金蛇美具足(きんだみぐそく)』や、紀州徳川家に長く受け継がれてきた『日向正宗(ひゅうがまさむね)』と呼ばれる国宝の名刀も見れる超貴重な展覧会でした。
参加した私の目に、いくつかの印象的な出来事がありました。どれも言葉で言い表すことのできないような、人の輪から生まれる、無言のうちの、通じ合いがかもし出す美しさ。
鑑賞しているお客さんは、私たち以外にもいましたが、名刀と言われる作品の前で、ガラスケースを取り囲む人たちの内には、知り合い同士ではないのに無言のまま感動をわかちあうような雰囲気がありました。
ご利用者さんに名刀のファンがいて、家康のご神体として祀られた太刀(たち)の『ツハヤノツルキウツスナリ』という銘文の意味を、解説してくれました。
また、帰りの電車で、私があるご利用者さんに一つしか空いていない座席をゆずりました。
次にその隣が空いたとき、私の隣の知らない女性に、また無言のまま会釈をして席をゆずりました。
すると今度は、その座っていた利用者さん(20代男性です)が、「支援員さん、座る?」と立ち上がって私に席をゆずったのです。
とても自然な立ち振る舞いに、胸が熱くなりました。その方の澄んだ瞳をした表情が忘れられない思い出となりました。
「前よりもっと、たのしかったです」とその方がおっしゃっていました。