2023年08月26日
山下清展にSOMPO美術館に行ってきました!
昭和の時代に「日本のゴッホ」とも呼ばれた放浪の天才画家、山下清の画業と人生を振り返る大規模な展覧会とのことで、新宿西口のSOMPO美術館の前には行列ができていました!
着物に身を包んだ上品なご婦人たちや、一人で見に来た若い青年や、あらゆる世代がきていて、人気の高さがうかがえました!
驚異的な記憶力と集中力をあわせもち、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出し、手で細かくちぎった紙片を緻密にはりあわせることで、独自の世界をうみだしました。
心の癒しや、回復(リカバリー)に関心がある私にとって、興味深い、山下清さんにたいする視点がかかれていました。
それは、彼が旅をしたのは、作品をつくるために美しい景色を探しにいったのではなく、ただ「ぼんやり」とする時間・・・「無」になる時間・・・「自然と溶け合う」時間だったそうなのです。その無の心に創作意欲がわいてきたのです、と解説がありました。
いつも忙しく動いている頭のなかを、いったん無にするには、「ぼんやり」とここちよく、人間がつくっていない自然のものを眺めることが、とっても効くと、わたしも思っています。
さて、SOMPO美術館には、あの『ゴッホのひまわり』もありました。
その前に立つと凛とした空気に変わります。
10月はゴッホの静物画展の開催にいくことにしましょう。